東芝メモリ(株)
キャリア採用

執行役常務・メモリ事業部事業部長
渡辺 友治

PROFILE

1986年4月
入社
2006年4月
四日市工場生産技術部長
2011年1月
大分工場長附
2013年6月
四日市工場長
2015年9月
メモリ事業部事業部長
2016年6月
執行役(常務)

※インタビュー内容は取材時のものです。(2016年取材)

「BiCS FLASH™」多層化から、
さらに次の世代のメモリ開発へ。

 あらゆるものがインターネットにつながり、情報量が爆発的に増える時代。コンピュータのストレージは、従来のHDDから高速・低消費電力なNAND型フラッシュメモリに置き換わりつつあります。言うまでもなく東芝はNAND型フラッシュメモリを発明し、コスト低減・低消費電力化を真っ先に進めてきた企業。さらに3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASH™」の開発でも世界に先駆け、その多段積層化でも最先端を走っています。すでに64層のサンプル出荷も始まりましたが、今後も100層近くまでの見通しは立っています。
 今コンピュータの世界では、単にストレージの大容量化でなく、そこに集まるビッグデータをリアルタイムに解析し、さまざまなビジネスに役立てようというニーズも活発化しています。そのためフラッシュメモリよりもさらに高速な「ストレージクラスメモリ(SCM)」への期待も高まっています。私たちもそれを十分射程に入れ、SCMの候補の一つであるReRAMの研究や、10年後を見据えた新材料の開発を進めています。もちろんNAND型フラッシュメモリの進化においても、ナノインプリンティングや極端紫外線(EUV)リソグラフィといった要素技術の開発にも余念がありません。

「接点」を発見するためにこそ、
多様な視点が必要となる。

 多岐にわたる研究開発に優先順位をつける上では、自社のコアコンピタンスを考える必要があります。徹底的に技術を深掘りする一方で、顧客のニーズと自社の強みとなる技術の「接点」を発見する能力が技術者には求められています。
 その接点を見つけるためにも、異なるバックグラウンド、異なる視点を持ったエンジニアが必要なのです。これまでのキャリア採用の強化を通して、さまざまな会社から来た人が、さまざまな考え方を私たちの職場に持ち込むようになり、互いの手法について議論しながら、優れた部分を採用するということができるようになりました。
 さまざまな知見や手法というのは、単に材料やプロセスや生産工学のことだけではありません。ビッグデータ解析、人工知能といった情報処理技術、製造業など半導体需要サイドで培った経験も、私たちの開発力をより豊かにしてくれます。誰もやったことがない技術開発に挑戦し、その技術を一刻も早く市場に結びつけるためにも、より広い、より多様性に富んだ視点が重要なのです。

東芝に流れる議論の文化──
「脱線」もまたよし。

 東芝の職場にはもともと、短期的議論と長期的議論の両方ができる雰囲気があります。短期的議論とは「明日までにやりきるぞ」みたいな火事場の馬鹿力を引き出すもの。長期的な議論は、時間をかけて頭の体操をしながら、発想を自由に巡らせるようなもの。それを意識して使い分けるようにしています。
 技術者は同じフロアでわいわい仕事をしているので、話が“脱線”することもあります。それはそれでいいことだと思います。飲み会の非公式なコミュニケーションからも、新たなヒントが生まれることはよくあります。本当は社内にそうした議論ができるバーや居酒屋があるといいんでしょうけれど(笑)。
 キャリア入社者にはぜひそうした東芝の文化に慣れ、自由でのびのびとした議論を楽しんでいただきたいと思います。

「対話会」で知る
キャリア入社者の意気込み。

 私は昨年メモリ事業部長に就任してから、あらためてキャリア入社者を含めた各職場のエンジニアたちと定期的に「対話会」を開くようになりました。私自身が現場を知るために必要なことでしたし、現場の技術者たちの気づきを促す上でも大切な試みだと思ったからです。
 そうした対話会の場で、一人ひとりの半導体技術者の思いや強みを聞いていると、キャリア入社者が増えたことで、東芝の組織は新しく良い方向に変わっているんだなあ、ということを実感します。
 キャリア入社者にはぜひ自分の技術の応用分野を見つけ、今ある技術をどのように製品に活かせるかを考えていただきたい。キャリア採用だからこそ、自分の技術をしっかりPRしてほしいし、逆に周囲がどんな技術を持っているのかも把握してほしい。そのことが、キャリア入社者が東芝で力を発揮する上でとても重要なことだと思います。